Q1.-なぜ天然の植物タンニンなめし革を採用しているのですか？

全ての革製品には様々な薬品を使用して革の腐敗を防止するための「なめし」という工程が必要で、その「なめし」の作業をする際、植物タンニンなめしの牛革には環境にとてもやさしい自然の植物に由来するものみを使用しています。この天然由来の成分を利用して行うなめしの工程はかなり手間がかかり、多くの時間や人件費も必要とするので、革市場において植物タンニンなめし革の価値は非常に高価で、それほど手間がかからず、大量生産に向いているクロムなめしに比べ、その普及率は低いです。丈夫で豊かな柔軟性という特性を持つ植物タンニンなめし革は、革を折り畳んで製品を組み立てるという当社の三次元構造のスタイルにとても適しているのに加え、さらに私たちの掲げる「本物の革の質感を提供し、環境にやさしいものづくりをする」という、Smollismの理念を実現することもできるので、Studio Smollではイタリアから輸入した天然の植物なめし革のみを使用し、製品へと加工しています。

Q2.- なぜ自分で組み立てるバッグを開発したのですか？

自分自身で商品を組み立てることで平面の革が立体的になっていく感覚を楽しむことができることに加え、Smollismが設定している革製品のすべては解体、再編生が可能なので、仮に製品が壊れてしまった場合でも特定部分のパーツを取り替えるだけで修理することができ、製品を長く使うことができます。ものを大切に扱い、出来るだけ廃棄物を減らすことで環境を守り、自分自身の手を使って組み立てることで消費者が製品のことををより深く理解することができるので、当社ではこのようなバッグを開発しました。

Q3.-しっかりとした縫製や接着が施されていないバッグでも耐久性に問題はありませんか？

Smollismが縫製や接着剤に頼らずに、丈夫な革のバッグを製作できている鍵はその核心的なノッチ構造にあります。この特別なノッチ構造はすでに日本、台湾、中国、アメリカ合衆国、EUなど多くの国で特許を取得しており、２０２０年にはその斬新さでドイツのiFデザインアワードを受賞しました。このノッチ（切り口）は一枚の完成された革の上に千鳥状に施されており、私たちは「製品を正確に組み立てられること」、また「植物なめし革の丈夫な革の特性を生かせること」のふたつのポイントを重視しながら製品を設計し、その耐久性は過去数年間に販売された様々なバッグによって実証されています。

Q4.-自分で組み立てることに不安があるのですが…

植物なめし革の上には事前に切り口とパターンが加工されており、指示に沿って革を折り畳み、適切な位置にネジを組み合わせることで製品を組み立てることができます。間違いがなく組み立てることができるよう、ビデオガイドも用意してありますのでそちらをご参照ください。私たちはお客様が何か特別なレクチャーを受講したり、追加で道具を買ったりしていただかかなくても自分自身の力で製品を完成させることができるようなものづくりを目指していますが、万が一自身で製品を製作することに不安があるようでしたら、決算の際「自分で組み立て奨励プラン」の欄を選択しないでいただければ、私たちがお客様に代わって製品の組み立てを承ります。

Q5.-完成された製品と、自分で組み立てる製品では価格が違うのはなぜですか？

決済の際に「自分で組み立て推奨プラン」をご選択いただいていない場合、当社がお客様に代わって製品の組み立て、また追加で革表面のメンテナンスを行い、最後に防塵のカバーに包装し出荷いたします。（製品のメンテナンスができるよう、ツールセットと説明書が製品とともに添付してあります。）私たちは確立されたプロセス、訓練を積んだ従業員のもとでこういったサービスを実施しており、このサービスによって一人一人のお客様が繊細な革製品の品質を楽しんでいただけると幸いです。

Q6.- Smollismのレザーバッグのメンテナンスは大変ですか？

一般的に、本革でできた全ての製品は定期的な拭き取りのクリーニング、少量のオイルを使用するなどして、しっかりとメンテナンスをする必要があり、この工程を丁寧に施すことで革製品の寿命を驚くほど長く伸ばすことができます。私たちの製品は縫製や接着剤を用いた不可逆的な構築方法を介すことなく、バッグをいつでも平らな状態に復元できるSmollismというコンセプトのもと、一枚の革を折りたたみ、製品に空いている穴に糸を通すだけでバッグを完成させることができます。このような設計はバッグから死角をなくすので、清掃がしやすく、オイルも塗るのにも苦労がなく、メンテナンスがとてもしやすくなります。バッグを解体した様子は繊細な風景画によく似ており、使用を続けていくうちに少しずつ変化し、味が出てきます。